トラムセットの血中濃度最大時間・半減期から持続時間を知ろう

 

トラムセットの血中濃度最大時間と半減期については、添付文書のデータから見ることができます。

 

血中濃度最大時間(Tmax) 半減期(t1/2)

約1~2時間

約5~6時間

参考ページ:トラムセット添付文書

 

血中濃度最大時間はおおむね1~2時間程度で、医薬品の中ではそれなりに早い部類になります。そのぶん、半減期についても5~6時間となっており、体から抜けるのも早めです。そのため、トラムセットは1日4回の服用が必要となっているのです。

 

服用タイミングがずれないように気をつけよう

 

トラムセットの半減期は5~6時間程度で、10時間もすれば血中濃度はかなり薄れてしまいます。そのため、1日の血中濃度を一定に保つため、1日4回の服用が必要とされています。

 

なので、トラムセットの服用タイミングがずれてしまうのは避けたいところです。例えば朝・昼には服用したが、夜の服用は忘れてしまった、なんてことになると、就寝前の服用までに10時間以上の間隔があいてしまうことになります。そのように、いい加減に服用スケジュールを管理していると、トラムセットの血中濃度が不足する時間帯が出てきて、痛みが増してしまうなどのトラブルが考えられます。

 

なので、トラムセットの服用タイミングについてはできるだけ守るように気を付けましょう。

 

また、服用するのを忘れたからといって、その後多くの量を服用するのもやめましょう。もしやむを得ず忘れてしまったときは、その回は飛ばして、次の回から規定量を服用してタイミングを戻しましょう。

 

なお、トラムセットは服用間隔を4時間以上空ける必要があります。これは、間隔が短すぎるとトラムセットの血中濃度が上がりすぎてしまうためです。なので、半減期を考慮して、4~5時間は開けるべきなのです。

 

服用を忘れることもできないし、服用間隔を短くすることもできないということなので、かなり厳しいスケジュール管理が必要な医薬品と言えます。

 

用事があるときはどうする?

 

仕事や旅行などで、どうしても外出しなければならないこともあるでしょう。そういうときは、うっかりトラムセットの服用を忘れてしまいがちです。もし出かける必要があるなら、常にトラムセットを持ち歩いて、飲み忘れを防止しましょう。

 

トラムセットは朝・昼・晩・就寝前と最大4回の服用が必要となるため、1泊以上の外出だと飲み忘れも増えてきます。スマートフォンのアプリで服薬スケジュールを管理できるものがあったりするので、有効活用して飲み忘れをできるだけ回避しましょう。頭で覚えているのにはどうしても限界があるので、「思い出させてくれるアプリ」は役立ちます。

 

肝障害・腎障害時の血中濃度について

 

医薬品は服用後に代謝・排泄されて、いずれは体の中からいなくなります。そのせいでだんだん血中濃度が低くなる(効果が弱くなる)わけですが、だからこそ副作用などの影響を抑えられるとも言えます。もしずっと血中濃度が残ったままだと、痛みの原因をなくしたあともずっと副作用に悩むことになります。

 

トラムセットについては、代謝・排泄には肝臓と腎臓を利用します。つまり、トラムセットの血中濃度を下げるために肝臓と腎臓が一生懸命働くことになるため、それだけ負担がかかっているわけです。

 

トラマドール:肝硬変患者12例にトラマドール塩酸塩カプセル50mgを経口投与したとき、健康成人と比較して血清中トラマドールのCmax及びAUC∞は顕著に増加し、t1/2は約2.6倍に延長した。
アセトアミノフェン:肝機能障害患者(軽度~中等度:9例、高度:5例)にアセトアミノフェン1000mgを経口投与したとき、健康成人と比較して血漿中アセトアミノフェンのAUC6hは約1.7倍増加し、t1/2は約2時間延長した。1
トラマドール:腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス:80mL/min以下)21例にトラマドール塩酸塩100mgを静脈内投与したとき、血清中トラマドールのt1/2及びAUC∞は健康成人のそれぞれ最大で1.5倍及び2倍であった。
アセトアミノフェン:腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス:30mL/min以下)13例にアセトアミノフェン1000mgを経口投与したとき、投与8~24時間後の血漿中アセトアミノフェンのt1/2は健康成人(4.9時間)と比較して11.7時間に延長し、AUC8-24hも約1.9倍増加した。1

 

↑は添付文書の記述ですが、肝臓障害・腎臓障害を持っている場合、血中濃度の増加や半減期の延長が見られます。つまり、肝臓・腎臓が弱っているために、トラムセットの代謝・排泄に時間がかかるということです。

 

そのため、血中濃度や半減期の予想ができなくなり、効果の出方や副作用の症状の判断がしにくくなります。また、トラムセットの場合肝臓・腎臓の数値悪化の副作用もあるため、余計に臓器を痛めることにもつながります。

 

>>トラムセット配合錠副作用【吐き気や眠気などの症状アリ】

 

なので、重度の肝臓・腎臓障害がある場合は、トラムセットの服用は「禁忌」であり、服用はNGとなっています。

 

>>併用禁忌・注意の医薬品|飲み合わせのまとめ